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学校法人岩崎学園 与野幼稚園

幼稚園について、谷島園長にお話をうかがいました。
 
-幼稚園について教えてください。

幼稚園は、教育体系の中では学校教育法の第一条に位置付けられている学校です。保育園との違いを聞かれることがありますが、幼稚園は満三歳から小学校就学前の幼児の教育を行う施設であり、保育園は家庭での保育に欠ける乳幼児を預かり、保育を行う施設という違いがあります。

乳幼児期の成長はたいへん著しいものがあります。家庭で保護者のもとで育って三歳ころになると生活の自立も進み、生活の場・人とのかかわり・興味関心も確実に広がり、集団での生活ができるようになってきます。そこで幼稚園に入園して友だちとかかわり、遊具や教具といった環境とも出会い、家庭とはまた違った豊かな体験を持つことになります。そして、その体験が義務教育並びにその後の教育の基礎となっていきます。


谷島園長

幼稚園の保育時間はおおむね4時間が標準となっています。そのこともあって専業主婦家庭の方が多いのですが、この頃では預かり保育の充実が図られ、パートや常勤で働いている保護者の方でも、預かり保育を利用してお子さんを就園させている方も少なくありません。

幼稚園は家庭の子育てのパートナーだと思います。三歳ころには自立が進んだとはいえ、まだまだ幼さを残しています。家庭で家族との関係を豊かにもち、とっぷりと愛情に浸り、幼稚園に行っては友だちとかかわり、かかわる中で興味関心を広げ、友だち関係を豊かにし、深まりや高まりを増していく。家庭と幼稚園という幼児が多くの時間過ごす二つの場の、教育観や価値観に大きな隔たりがあってよいとは思われません。保護者会や懇談会、面談等による家庭と幼稚園との連携・コミュニケーションが大切だと思っています。

幼稚園によってさまざまだと思いますが、うちでは保護者会を年に6回ほど行って、子どもたちの様子や課題を伝えたり、行事の方針や進め方など伝えています。誕生会のあとの懇談会やお子さんについて保護者と保育者という異なった視点でとらえた姿を確認しあう面談も年に2度ほど行っています。

いま、対人関係が弱くなったといわれ、「コミュニケーション力」が大事だともいわれます。その土台となるのは家庭・家族関係だと思います。「家族の絆」といいますが、この幼児期の家族関係が大事だというメッセージを伝えていきたいと思います。その上に、幼稚園で人と人とのかかわり、協調性や共感、勝った、負けたの悔しさなど、いろいろなことを体験させて、人格を育てていきたいと考えています。

 
-幼稚園の1日のスケジュールを教えてください。

幼稚園により、1日の流れはだいぶ異なると思いますが、与野幼稚園では朝9時に登園します。登園後は身の回りの始末をしたら、しばらくの間は遊びの時間です。外に出て砂場に行く子もいれば遊具に取りつく子、保育室でごっこ遊びをする子もいます。ひと遊びしたあとで、例えば運動会が近くなると、運動会に向けての活動など、みんなで取り組む活動を入れるようにしています。幼稚園の年少・年中・年長の三学年でも、その育ちはかなり違います。みんなで取り組む活動は年少組はわずかです。年長組ではだいぶ多くなります。それぞれの年齢、それぞれの育ちに沿った経験ができ、「楽しかった(充実して過ごせた)」と子どもたちが実感できることを目指しています。その活動が終わるとお弁当や給食があり、みんなで楽しい食事です。その後、ひと遊びすると降園になります。2時のことです。

  • 砂場で遊ぶ子どもたち
  • お弁当を食べる子どもたち

 
-幼稚園の年間行事スケジュールを教えてください。

幼稚園の行事は「園生活に変化とうるおいを与えるもの」であり、どこの幼稚園も、様々な工夫をしながら多様なものがあると思います。与野幼稚園にも行事もたくさんありますが、主な行事は以下のようなものです。

4月は入園式と家庭訪問を行っています。5月になると健康診断があり、春の遠足も行います。6月は日曜参観やプール開きがあり、7月になると、「おみこしワッショイ」(これはウチだけかも・・・)やお泊まり保育を行っています。夏期保育は7月と8月に行い、プールで水遊びをするようにしています。8月には夏期保育以外にも、卒園児の同窓会を行っています。

9月は「おじいちゃん・おばあちゃんと孫の会」(これも少ないかも…)があり、10月は運動会や秋の遠足があり、イモ掘りも行っています。11月は勤労感謝の日にあわせてイベントを開催し、12月はクリスマス会があります。また、「子どものげきじょう」(いわゆる発表会)や、年末に近づくと餅つきも行います。

年が明けて1月は、お年玉コンサートというものを行っています。2月はせいさく展と卒園遠足があり、3月は卒園式となります。

 
-保護者からの相談内容を教えてください。

よくある相談は、「うちの子は、こんなところ(例えば左利き・落ち着きがない・引っ込み思案で等)があるんですが、どうしたらいいでしょう?」と、具体的なお話が多いです。とくに第1子の保護者の方は、何事も初めてのこと、不安や悩み、迷いを抱えながら、懸命に子育てをしています。そのため、幼稚園では年に2回ほど保育参観を行い、その後に担任の先生と話をする場を設けています。参観で子どもを見ていて気付いたことを聞いたり、保育をしていて気になっていることを個人面談でお互いに伝えるようにしています。その他にも、送り迎えの時などにも、相談があります。職員はいつでも相談にのれる体制を取っています。保護者のほとんどはアドバイスや助言が欲しいと思っています。それに対して丁寧に対応するのが幼稚園の役目だと考えています。

 
-手続きについて教えてください。

埼玉県内の私立幼稚園は、申し合わせの中で10月15日に入園願書の配布、そして11月1日に受付を行うようになっています。多くの幼稚園はその前に幼稚園の見学や、入園説明会を行っています。多くの幼稚園はホームページがあると思いますので、幼稚園に入園を希望される方はそれを見られるとよいと思います。また、幼稚園はそれぞれ個性的です。実際に足を運ばれて、幼稚園を見学したり、入園説明会で方針などを聞かれた方が良いと思います。願書の提出のあと、簡単な面接や審査が行われて入園が決まります。

昨今は以前に比べて3歳から幼稚園に入る子がほとんどになりました。もちろん、年中組から幼稚園に入れたいという家庭もあります。

与野幼稚園では、障がいを持つ子どもさんの受け入れや、午後5時までですが預かり保育も行っています。

  • 春の遠足
  • プールで水遊び
  • 運動会
  • 子どものげきじょう

 
-与野幼稚園の特徴を教えてください。

「特徴」といわれるとちょっと困ります。幼稚園ですから「幼児が幼児らしく、幼児期を過ごせる場所」でありたいと思います。この地域の幼児期を迎えた子が、のびやかに育っていくことを願っています。「自然体」ということでしょうか。

『つながる・広がる幼稚園』とは思っています。与野幼稚園には伝統的にPTAの「クラブ活動」があります。OGを含めてたくさんのお母さんがコーラスや手芸、スイミングやテニスなど現在7つのクラブがあり、趣味として楽しみ、活動しています。

また、子育て支援の一環として、家庭が地域から孤立して子育てをしていると言われ始めたころから、「ウィズママちびっ子クラブ」」という名称で、就園前の幼児と保護者の方がコミュニケーションを取れる場を作りもしました。


与野幼稚園の外の様子

さらにさかのぼれば、与野幼稚園を卒園した小学1年生から6年生まで一堂に会した同窓会を毎年開催しています。今年も250名ほどの卒園生が参加してくれて、立食パーティ風な食事とゲームや今では珍しい野外映画を観たりして、楽しんでいました。お手伝いいただく保護者の方も旧交を温めていました。 幼稚園が核となり、園児ばかりか保護者の方、卒園生、みんなが繋がったコミュニティとなればと思っています。

 

基本情報

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学校法人岩崎学園 与野幼稚園

施設名:学校法人岩崎学園 与野幼稚園

所在地:〒338-0012 埼玉県さいたま市中央区大戸6-3-1

電話番号:048-831-7722

FAX番号:048-825-6428

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